Color Basicを公開したのは2012年7月18日です。プログラミング、そして後には書体デザインとの出会いをもたらしてくれたTRS-80 Color Computer(CoCo)への、率直なオマージュでした。我が家は1983年にCoCoを手に入れ、私は自室で数え切れないほどの時間を過ごし、RainbowやHot CoCoなどの雑誌に載っていたBASICのゲームを打ち込んでいました。システムフォントはROMに書き込まれていて、変更できませんでした。小文字すらなく、代わりに黒い背景に表示した色反転の大文字で小文字を表し、印刷すると正しい小文字になりました。その変わった仕組みが忘れられず、私の再現版にも引き継ぎました。
技術的には、フォントを再構築するのは簡単でした。CoCoの解像度はとても低かったので、画面のピクセルを数えるだけで各グリフを再現できました。反転した大文字の動作は、元とまったく同じにしました。同時に、CoCoが備えていた以上に文字セットを拡張しました。元の機械は句読点類がごく限られ、アクセント付き文字もなかったため、それらをはじめとする文字を追加し、現代の環境で使えるフォントになる程度に整えました。
Color Basicは最初、商用利用も無料のデスクトップライセンスで公開しました。2022年11月にはCC0のもとで完全にパブリックドメインにしました。その後は主に、昔のコンピューターの愛好家が楽しむ珍しいフォントとして使われています。CoCoファンの中心的な集まりの場であるColor Computer Archiveは、日常的に使っています。私にとってColor Basicを作ることは、若い頃の私を形作ったコンピューターへの敬意を表すと同時に、家庭用コンピューターの歴史の、小さくても意味のある一片を残そうとする取り組みでした。