2013年1月26日にAstrochemistryを公開したとき、私は創作の面でも、個人的な面でも、かなり特別な状況にいました。母が亡くなったばかりで、少しずつ仕事に戻る方法を探していたのです。再び足元を確かめる助けになる、単純なプロジェクトが必要でした。Astrochemistryは太く角張った書体で、上側に重さが偏った独特の見た目を持っています。このデザインの選択によって、少しSFらしい雰囲気が生まれました。昔のB級映画に出てきそうな、頭の大きな宇宙人を、なんとなく思い出します。古いドットマトリクスプリンターのフォントからも少し着想を得ました。特に、側面が平らなVとAに、その影響があります。こうした要素が、少しレトロでテクノ風の感じにつながっています。さて、Astrochemistryが私の作品の中で最も画期的なデザインだと主張するつもりはありません。そうではありませんから。でも、独自の奇妙な、宇宙人めいた魅力はあると思います。ときには、こうした癖のある不完全な作品が、思いがけない形でデザイナーの心に響くこともあります。Astrochemistryを作ることは、結果と同じくらい、その過程にも意味がありました。ほかの何もかもが不確かに感じられるときに、なじみのある文字の形作りに没頭し、仕事に戻るための方法だったのです。このプロジェクトの単純さこそ、当時の私に必要なものでした。